2018年9月1日土曜日

楷書の混元太極拳

小生の場合は馮志強老師及び張禹飛老師より楷書としての混元太極拳を教わったので、最近の人の混元太極拳を見ると非常に違和感があります。拳理を考えながら変化させているのか、ただ単に拳理を分からずに変化させているのか非常に疑問に感じます。馮老師の弟子でも功夫はあるものの、勝手に套路を変化させ、その弟子、即ち孫弟子になるとかなり酷いものが見受けられます。馮老師の弟子に学んだ日本人の套路を最近偶々見かける事がありましたが、同様の弊害にあっていると思わずにいられませんでした。
そのように考えていたら、偶々張老師からSNSで連絡があり、この套路を見てくれとある中国人の混元太極拳の24式套路の動画が送られてきました。肩は上がっているは、身体は斜めになっているわ酷過ぎるというものでした。馮老師が見られたら怒りで憤死しているだろうと締めくくられていました。
多くの孫弟子の弊害は主に二つあります。一つは各招式の拳理があいまいな為、勝手に套路を変えてしまっている事があります。最近も馮老師の弟子に欧州で学んだ日本人に弟子の套路を偶々見かける機会がありましたが、套路の改竄は酷いものでした。恐らく一つ一つの拳理を学んでいないものと思えました。二つ目は意念が散漫になり、套路の気持ちよさに酔っている状態が多く見受けられました。混元太極拳は基本的には身体はファンソン、意念は鋭くを実践している必要があります。しかし、意念が散漫になっている例が多くみられました。これでは套路を練る際に意念が鋭くなってきません。套路を練るという事は兎にも角にも意念を練る事に一つのポイントがあります。従って意念が散漫になってしまっては套路の価値が半減です。このような例を多く目にしたので、今後は馮老師より教えられた混元太極拳24式の楷書の套路を広めていきたいと考えています。北京にいる時に一式、一式かなり細かく楷書の套路を教わったので、それを今後自分の会のみならず、他会であっても望む人には伝えて行きたいと考えています。