2018年11月1日木曜日

ニ路(炮捶)

陳式太極拳の二路に関して私見を述べたいと思う。 二路は炮捶と言われて爆発勁を用いる。爆発勁は日本では発勁と言われているものに近い。みなさんも表演等でご覧になった事もあるかと思う。柔勁が練られて、功夫も上がってくるとこの爆発勁を用いる二路に進む事になる。この爆発勁を出せるようになる事は必要な事で二路に進むからには、この訓練は必須となってくる。但し、爆発勁を多用すると体にも良くないし、又爆発勁を練習したからと言って、爆発勁の爆発力が上がる訳では無い。やはり爆発の威力を上げるには柔勁でこの套路を打つ必要がある。従い、表演の時を除き二路でも爆発をなくし、柔らかく打つのが陳発科老師の室内の伝承となっている。なぜ敢えてこの室内の伝承を明かすのかと言えば、やたらに発勁をし身体を壊すことを危惧するからである。身体を壊す人が多く出てくると太極拳、特に陳式太極拳の間違ったイメージを増幅する事にも繋がると危惧するからである。皆さんにおかれては発勁ができる事は必要な事ですが、練習で多用する事は気を付けられた方が良いと老婆心ながら付言する次第です。