2019年4月1日月曜日

勁が早く体現できる方法

伝統太極拳では当たり前の勁が日本の制定拳ではあまり見られませんし、又あまり問題にもなりません。日本人は型が好きなので、型に合わせて勁が出ていようと出ていまいとあまり気にせず套路を打つ事は多くの人に楽しみを与えており、それはそれで結構な事です。斯かる無勁太極拳は日本特有の一つの新しいジャンルとして既に人数的にも確立されていると考えています。決して貶している訳ではありません。これにより多くの高齢者が老後の楽しみとして享受しているので素晴らしい事と心から賞賛しております。これからもどんどん日本式の勁の無い(勁に頓着しない)太極拳を広めて欲しいと願っています。
一方人数は少ないが伝統太極拳のように勁のある太極拳を欲する人もいるでしょう。そのような人に勁がいかに早く出せるかを私なりに考えた方法を紹介したいと思います。
①まず内功(武術気功)をやる事です。この内功は流派により異なります。ある流派は この内功が套路(型)であったりします。又は站椿功であったりします。まずこの内功により内気の充実を図ります。
②短い套路または套路の一部(これも長くないもの)を繰り返し練る事だと思います。
套路を練る時は意念を使い全身、全霊で練る事です。単に手や足を動かすというようなものではダメです。
この上記2つを練る事に集中すれば勁が出るのが早いでしょう。一旦勁が出始めると套路の数を増やす事や招式を増やす事はそんなに難しい事ではありません。そうして勁のある套路を完成させる事が比較的早くできるでしょう。

勁の無い無勁太極拳と勁のある伝統太極拳がそれぞれの役割を果たし両立する事がこれからの高齢化社会を迎える日本には必要かと考えています。

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