王薌齋老師と言えば大成拳の創始者として有名ですが、その弟子である姚宗勲も非常に有名な老師でした。
馮志強老師は大成拳の王選傑老師との関係は良くありませんでしたが、王選傑老師の兄弟子の姚宗勲老師とは非常に良い関係であったと言われています。これは馮志強老師から張老師がお聞きになった話なので間違いは無いと思っています。
扨、ある時姚宗勲老師が馮老師の胸を拳で打つから、それを化勁できるかと馮老師に言われました。馮老師は胸打たれた瞬間に胸の纏絲勁を使ってその攻撃を無力化されたそうです。
それを体験して姚宗勲は馮志強老師の事を絶賛されたそうです。これは飽くまで2人の間の遊びの話なので姚宗勲老師がどこまで本気で打ったかは分かりませんし、どちらが強いとかいう話ではありません。その様な事ができる良い関係にあったという事です。
さて我々陳式太極拳を学ぶ者にとって大事なのはこの纏絲勁です。胸の纏絲勁は難度が高い纏絲勁と言えるでしょう。この胸の纏絲勁を含む人体の18球の纏絲勁を良く練る必要があります。 これはそれぞれの纏絲勁の練り方が口伝となっており、いかにこれが大事であるかという事です。陳発科老師は弟子の練習を見る時でも椅子に座って手をぐるぐると回していたそうです。
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