2021年5月2日日曜日

内部の表演会

 この1年はコロナに振り回された1年でした。毎年功夫会という表演会を秋に開く為、太極会の会員さんは表演を行う機会があるのですが、この1年はそのような機会がなかった為に教室毎に表演をして貰い、ビデオに収めて、それを皆で鑑賞するという形を取りました。そうすると同じ套路をやっている他の教室の人も見る事ができ、非常に勉強になるからです。この企画はまずまず好評でしたが、多くの人から寄せられた意見は自分の套路は見るに堪えないという事でした。要は自分が套路を打っている時に頭の中で描いている自身の姿とビデオで見た自身の姿の差があまりに大きく愕然とするとの事でした。この感想は初心者には特に多く頂きました。恐らく次第に熟練してくると自分が思い描いている姿に近づいてくるものと思われます。それでも自分の動画を見るのはいつになっても嫌なものです。不思議なもので動画にすれば自分の欠点がいつも大写しで出て来るのです。従い、自分の欠点を知るのには良いのですが、とても人に見せられるものではありません。又、師匠の生前の套路が頭に焼き付いているので、それとの差も認識させられるという問題もあります。さわさりながら私の場合は普及の事を考え最小限の動画は出していますが、自分が上手いので見て下さいという気にはなれません。自分の動画が良いと思って露出している人は大したものだと素直に感心してしまいます。最近もある大会で表演する機会に恵まれ表演しましたが、自分が思っているよりも功夫が無い事を気づかされました。この1年でなんとか自分で自信を持って動画を出せるようになりたいものです。