2019年9月30日月曜日

内臓のマッサージ

生前馮志強老師が太極拳は内臓のマッサージにもなると言われた事があります。当時は「はー、そんなもんかな」程度に思っていました。その後太極拳の動作に従って内臓が動き始めるとこの事を言われていたのかと今更ながら納得した事が昨日のようです。その時初めて今まで内臓が動いていなかった事に気付きました。要は手や足がバラバラで全体として動いていなかったという事です。又丹田の動きも殆どなかった事に気がつきました。よくこのような事があるのですが、当時何気なく聞いていた事が後からこれだったのかというように感動を伴って納得する事がしばしばあるのです。この内臓のマッサージもその一つでした。皆さんもここに書いている事が後でああ~、この事を言っていたのかと気付かれると幸いと思い書いているのです。

2019年9月1日日曜日

姚宗勲老師にまつわる胸の纏絲勁

王薌齋老師と言えば大成拳の創始者として有名ですが、その弟子である姚宗勲も非常に有名な老師でした。
馮志強老師は大成拳の王選傑老師との関係は良くありませんでしたが、王選傑老師の兄弟子の姚宗勲老師とは非常に良い関係であったと言われています。これは馮志強老師から張老師がお聞きになった話なので間違いは無いと思っています。
扨、ある時姚宗勲老師が馮老師の胸を拳で打つから、それを化勁できるかと馮老師に言われました。馮老師は胸打たれた瞬間に胸の纏絲勁を使ってその攻撃を無力化されたそうです。
それを体験して姚宗勲は馮志強老師の事を絶賛されたそうです。これは飽くまで2人の間の遊びの話なので姚宗勲老師がどこまで本気で打ったかは分かりませんし、どちらが強いとかいう話ではありません。その様な事ができる良い関係にあったという事です。
さて我々陳式太極拳を学ぶ者にとって大事なのはこの纏絲勁です。胸の纏絲勁は難度が高い纏絲勁と言えるでしょう。この胸の纏絲勁を含む人体の18球の纏絲勁を良く練る必要があります。 これはそれぞれの纏絲勁の練り方が口伝となっており、いかにこれが大事であるかという事です。陳発科老師は弟子の練習を見る時でも椅子に座って手をぐるぐると回していたそうです。