2022年2月2日水曜日

無極桩(站桩/zhan zhuang)

 無極桩(むきょくしょう)別名「站椿功」には流派によって色々なやり方があると思います。無極桩は丹田に内気を養う築基の気功ですが、まずその外見上の形は命門が外に突出する事が肝要です。これを気功では命門が開くと言います。まず初心者や門外漢の人に向けて説明すると命門は気功のツボで位置としては丁度お臍の反対側に当たります。ここが開けば命門が後ろにやや突出する形となります。多くの太極拳では背中側が真っすぐになると教えている処が多いように思います。然し乍ら気功に於いては命門が開いている事が重要であるの事は比較的良く知られている事実です。套路(型)は気功として打つ(套路を行う事を打つと言います)ので命門が突出するわけです。このような命門に対する要求以外の要点を以下述べてみます。

①意識は丹田に集中します。これを「看着丹田,听着丹田,想着丹田」と言い丹田を看る、聴く、想う事になります。こうして丹田に意識を集中すれば気が丹田に集まります。意識が至る処気が至ると言われており、どの場所であれ意識が至れば気が至るのですが、丹田が体の他の部位と違うのは気が一旦集まれば逃げないという事です。従い、丹田は気の海、気海と呼ばれています。このような事を発見した昔の人達は素晴らしいですね。

②意識が丹田に集中すると頭が下がる傾向にあります。従い、顔を起こし、顎を引き真っすぐ前を見ます。その際に意識も前方の一点に飛ばします。

③その後意識を眉間から体の中に入れ、目を閉じます。中に入れた意識は丹田に落とします。

④その後ゆっくりと目を開け、2-3メートル先の地面が視界に入るまで目を開けます。この時に意識は外に出さずに前の地面も見る事はしません。見えている状態にしておくのみです。意識は丹田に集中します。

以上が無極桩(むきょくしょう)の概要です。