2016年11月11日金曜日

套路の打ち方

套路の打ち方も各派色々あるでしょう。 ここでは陳式嫡流の陳発科直伝の套路の打ち方(
日本では型を行う事を中国では套路を打つといいます)の触りを以下述べる事にします。
まず陳発科老師は套路を技を組み合わせた運動だけとは捉えていませんでした。要は陳式太極拳を打つ身体と意念の開発を套路の目的と考えていたのです。技を習得する運動の側面も無い訳ではありませんが、その位置づけは然程高くは無いという事です。

第一は意の運動という側面です。要は意で套路を打つ為、意がどんどん強くなって行く訳です。太極拳は「用意、不用力」といわれ意念が大事です。陳発科老師も馮志強老師も北京ではその功夫を知らないものはいない人物として知られていましたが、陳発科老師は千頭の象は倒せないと言われており、功夫だけでは無い意念等を重視して套路を打っておられたという事です。太極拳は連綿不断と言われますが、このように意を連綿不断に用いて套路を練る事が重要です。

第二は身体の開発という側面です。内勁を練るという事です。取り分け纏糸勁と混元球を練る事が大事です。まずは外から中を練り、次は中から外を主導する事です。どういう事かと言いますとまずは套路を練り込んでいきますと徐々に中が出来てきます。中とは内気と勁道の事です。中が別の生き物のようになってくると、今度は中を動かす事により、その力が外に現れてくる事になります。特に混元太極拳は多くの纏糸内功を含んでいますので、纏糸勁が練られる事になり、自然と纏糸勁ができるのです。

第三は気の運動という側面です。これは意が動く為、自然とそれに伴って気も動く事となります。「意到気到」と言われているのであくまでこれは意の運動の結果です。従い、これに特に注意を注ぐ必要はありません。ただここでこの内気の練りかたには陳式太極拳には一つの密伝があります。

第四に技の側面です。

上記が一般的な套路の練り方になります。又所謂発勁を伴う套路である二路は炮捶(ほうずい)と言われていますが、この練り方にも陳式太極拳の密伝があり、馮志強老師も陳発科老師より伝えられた密伝に従って二路を練られたそうです。ある時公園で馮老師と二路を練っていた時、陳式の他流派の方が通りがかった時にサッと二路を打つ事を止めたのには驚きましたが、これも流派の密伝を守る為の行動と理解されます。

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