2017年3月2日木曜日

太極混元内功

陳式太極拳に伝わる太極混元内功について、巷間に伝わる誤解を解く意味で少し解説を加えたいと思います。私の太極拳の師匠である馮志強老師にある時、太極拳に関し種々お伺いしたい事がありますと申し上げると老師は半日を取って頂いて、御自宅で色々お伺いする事になりました。1対1で半日取って頂いたのは2-3回ありますが、その時にこの混元内功の話になりました。この気功は陳式太極拳から来たものか、心意拳から来たものかと質問しました。答えは両方の築基の気功を集めたものとの事でした。但し、いずれの拳でも外傳しない内傳すべき功法との位置づけは同じでした。これはどこかで述べた事と思いますが、陳照奎老師にはある出張から帰ったら伝える積りだったが、その出張で亡くなってしまったと言われていました。その後馮老師は拝師の弟子以外にも教え、外傳はするなとの教えを破ってしまわれる訳ですが、これはご自身が体を壊した時にこの混元内功で回復した為、武術を目指す人というより一般の人を対象に広めた感があります。
扨、この内功を練っていて多くの方から言われるのは3年くらい経った時に風邪をひかなくなったとか、風邪をひいても酷い風邪にはならず、すぐ治ってしまう事です。熱が出るような風邪が無くなったという話も良く聞きます。通常風邪をひいたら免疫細胞の活性化させる為に熱が上がるので、熱が出る事は全く正常な症状で悪くは無いのです。しかし熱が出ないという事は免疫細胞を大量に活性化する必要が無いくらい軽微な風邪で終わっているとも思えます。ある時混元内功を練っていて起きた変化を生徒に話して貰ったら色んな変化が起きている事が分かりました。ただ、風邪が引きにくくなるのは共通しているようでした。私の場合は手が常時熱くなっていますし、丹田も熱くなっています。丹田の場合人が私の丹田のあたりを触っても分かるレベルです。物理的にはこの2点でしょうか。私も殆ど風邪をひかなくなりました。これは本当に期待を超える太極拳からの収穫と言えそうです。そんな事は信じないという人は言われるのは勝手ですが、一度一定期間ご自分で練ってみられる事をお勧めします。

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